光浦醸造

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走る日本市×光浦醸造

走る日本市

「走る日本市」

山陽新幹線の全線開通40周年を迎えた新たな取り組みとして、中川政七商店さんJR西日本さんジェイアール西日本フードサービスネットさんの3社が立ち上げたプロジェクトが「走る日本市」です。
この企画では車内販売における「土産もの」を切り口にその土地のものづくりを多くの人々に知っていただくことを目的としています。

第一弾:山口県(2015 年 5 月末~ 2015 年 8 月下旬)
第二弾:福岡県(2015 年 8 月末~ 2015 年 11 月下旬)
第三弾:石川県(2015 年 11 月末~ 2016 年 2 月下旬)
第四弾:岡山県(2016 年 2 月末~ 2016 年 5 月下旬)

【販売場所】
・車内販売   山陽新幹線(新大阪駅~博多駅)

http://www.yu-nakagawa.co.jp/p/1961

第一弾はなんと山口県!(8月末まで)

この大きなプロジェクトの第一弾はなんと山口県となりました。NHK大河ドラマの影響でしょうか?
山口県からは柳井縞の会さん獺祭の旭酒造さん岩川旗店さんと私たち光浦醸造の4社が専用商品をつくることになりました。

それに伴い、プロジェクトを立ち上げられた中川政七商店さんから私たちが依頼を受けた内容は『新幹線車内でドリンクとして提供できる山口県らしさのあるものとそのパッケージ商品』だったのです。(味噌屋なのに!笑)
そして出来上がったのが先日お伝えした「フロートナツミカネード」です。
ナツミカネード_8

お土産用ナツミカネードは5P 入り1080円(税込)

ナツミカネード_10

山陽新幹線の車内では1杯350円でフロートナツミカネードがお飲みいただけます。(写真はイメージ)

山口県らしさとは?

私たちは日ごろ、味噌作りにおいて大豆など地元山口県産の原料などももちろん使用していますが、地域性で売るのではなく商品力で売りたいという考えのもと、商品には極力「山口県らしさ」を入れないように作ってきました。
しかしながら、今回は「山口県の新しいお土産品」というテーマのもと、”山口県らしさ”というのを改めて考えてみたのですがこれが案外難しいものでした。なかなか客観的に考えられないので、他県の方に山口県のイメージを尋ねてみたのですが、ほとんどの方が「ふぐ」「明治維新」「萩」・・・「ん~、分からない」と、明白な答えは出てきません。山口県に対して全国の方が持たれているイメージは基本的にあまりないのだと実感しました。
少し残念ではありますが、それを悲観的に捉えるのではなく、京都や北海道、沖縄といったところに比べて新しいイメージや文化が作りやすい土壌でもあるのだと感じました。

自分たちが持っている技術と照らし合わせ、「山口県の新しいお土産」ということで私たちが考えたのが、夏みかんのジュースに乾燥夏みかんを浮かべて飲む「フロートナツミカネード」です。
夏みかんは山口県が原産地であることからガードレールが夏みかん色(オレンジ色)であったり、夏みかんの花が県花でもあったりと山口県を代表する農作物のひとつであり、味わい的にはとても山口県らしい飲み物であると思います。
「ナツミカネード」は言葉通り「レモネード」からの新しい造語です。いつもは商品名を考えるのに長い時間がかかりますが、今回はすんなり決まりました。
また、「フロートレモンティー」の技術を活かして乾燥夏みかんを入れることにより、飲んでいる途中に果肉部分がシャリシャリと食べられる新しい飲み方の提案でもあります。

さらに今回の企画では山口県の銘酒「獺祭(だっさい)」が車内で飲めるということがあったので、その正反対の飲み物(ソフトドリンク・炭酸・シャキッとする・お子様も飲める等)を作ることによりお客様の選択肢を広げるという狙いもありました。
車内販売の期間が5月末から8月末という暑い時期であるということもあり、スッキリとほろ苦い味わいとなっています。
山陽新幹線にお乗りの際は是非「ナツミカネード」をお楽しみください。

「ナツミカネード」はこれまで山口県にあった名物ではありませんが、将来的に「新しいお土産」から「新しい文化」となり、山口県内の飲食店に入るとどこでも飲めるメニューになったらいいなーと想像を巡らせています。

メーカーとしての「走る日本市」の目的

今回の「走る日本市」プロジェクトの最大の目的はおそらく、私たちのような地方のメーカー(工芸・食品問わず)がこのような機会を通じて商品開発のノウハウのレベルを高めることなのだと捉えています。

従来、商品開発には結構な時間をかけてのんびり作っていた私たちにとって、この短い期間での商品開発はまさしく手に汗を握る出来事でした。さらにその商品は自分たちだけではなくJR西日本さんをはじめ、ドリンクを提供していただく新幹線のパーサーの方々にまで影響を及ぼすということもあり、開発の手順も通常の方法とは異なりました。

商品の存在意義の決定から中身の開発、ユーザビリティ、デザイン、素材の選定、製造スキームの確定など、短い時間に決めないといけないことがたくさんあり、そしてそれをひとつひとつ自分の感覚だけではなく、第3者をある程度納得させる方法でやらなければならない状況はある意味でやりにくく、そしてある意味でとても成長が出来たと感じています。
今後の光浦醸造の商品開発において大きな影響を与えるであろう大変貴重な経験となりました。

今回は縁があって私たちがその役目をさせていただきましたが、今後機会があればその今回得たノウハウや経験を少しでも他の地元企業の方にお伝えして、山口県全体のものづくりのレベルアップに繋がればいいなと思っています。
そうすることで最終的に日本の工芸・食文化のレベルが高くなり、メーカーが誇りを持ってものづくりに向き合えるようになれば日本のものづくりの未来も明るいのかなと考えたりします。

何はともあれ、「走る日本市」は始まったばかり。

山陽新幹線にお乗りの際は、是非車内ワゴンにご注目ください!