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バリ島クサンバの天日塩

クサンバの塩?

我が家で料理に使用している塩はこれ、バリ島クサンバ村の天日塩。
旨味が強く、素材の味を引き立ててくれます。
過去に色々な塩を試してみましたが、ミネラルを多く含むこのクサンバの天日塩は
他の塩とは旨さが違います。
一度使ったら病み付き!驚きの塩です。

そんなクサンバの塩づくりに興味を持ち、以前、バリ島を訪れたときに、
クサンバ村で天日塩作りの様子を見学させてもらったことがあります。

美味しさの秘密は赤道近くの強烈な日差しと黒くてサラサラした独特な砂浜。
ミネラル豊富な南極からの海洋深層水が湧き上がってくるクサンバの地形もポイント。

クサンバの塩?

□ 塩づくり工程
?海水を桶で運んできて太陽で熱された砂浜に撒きます。
?塩分を含んだ土をかき集め、土に海水を加え、ろ過して”かん水”を作ります。
?何度か同じ工程を繰り返し塩分濃度の濃い”かん水”を作っていきます。
?濃度の濃くなった”かん水”を椰子の木をくり抜いた長い皿のようなものに移し、
  風通しの良い所で更に天日干しします。
?最後に椰子の葉に包み天日に干し完璧に水分を飛ばします。

・・・とにかく大変な作業です。

土に海水を撒けば塩が出来るのかと思っていました。

クサンバの塩?

塩づくりに使用する道具は全て、竹や椰子の木、葉などの自然のもので作っています。

100%手作り。

もしも私が無人島に漂流したらこの方法で塩を作り、生き長らえることでしょう。。。

それほど原始的かつ、地球に優しい製法なのです。

村の人たちは、朝方の涼しいうちに海水を汲み上げて黒い砂に撒き、昼は木陰で波の音を聞きながらのんびり日が照るのを待っています。
もしかしたら、村人たちの穏やかな人柄も味に繋がっているのかもしれませんね。

波の音と子供たちの笑い声が印象的なのどかな村でした。

クサンバの塩?

この塩に出会い、私の塩に対する価値観が変わりました。

塩は味噌を作る上で欠かせない原材料のひとつ。
しかしその役割は単に雑菌が繁殖しないようにすると同時に、有用な好塩菌で正常な発酵をさせるというものです。
NaClがあればいいだけで、決して味付けが目的ではありません。

塩を変えても味噌の味は変わらないと言われていますが、この塩はきっと違います!

この塩を日本で手に入れるのは難しいけど、是非この塩を使った味噌を作ってみようと思っています。


光浦醸造慶應元年創業
手造り麹・木桶仕込み こだわりの麦味噌あります。
光浦醸造 http://www.asahimiso.com/