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日本のリユース


昨夜、ペットボトルの行方についてテレビで特集をしていました。
日頃リサイクルをしているペットボトル。驚いたことに、分別されたペットボトル100本のうち、最終的にリサイクルされるのはたったの5本とのこと。しかもリサイクルするにあたり、1本あたりに必要な原油量は新品を作るときと大して変わらないそうです。

日本は3つの”R”つまり、Reduce(減らす)・Reuse(再利用) ・Recycle(リサイクル) のうち、一番難しいRecycle(リサイクル) に力を入れてきました。技術力の高い日本がそこに取り組むのは世界的な役割からしてみれば当然のことだろうし、その技術開発・運用の手助け(分別など)を行うのは日本国民ができる環境への重要な取り組みであるといえます。

一方、ヨーロッパではリサイクルを行うと共に、ペットボトルの「リユース(reuse)」が行われています。日本のペットボトルよりも丈夫なリユース用のペットボトルを使用して飲み物を充填し販売→飲み終わったボトルをスーパーが回収(1本15円程度)→専門の業者が洗って再利用・・・というシステム。そのボトルが何回リユースされているかも、ボトルに表示されて分かるそうです。もちろん再利用のため、少々キズがついていたり、曇っているものもあるようですが、市民が理解を示して再利用に協力しています。

リユースといえば、日本にも、醤油や日本酒など、昔から行われてきたReuse(再利用)があります。
そう、1升瓶。当店でも、醤油は1升瓶を使用しています。1升瓶はペットボトルに比べて重いうえに割れたら危険だし、回収して洗わないといけません。そういう時間やコストを考えると、ペットボトルのほうが便利だけど、リサイクルが効果的に、より効率よく出来るようになるまでは、もう一度Reuse(再利用)について考え直さないといけないといけないようです。

使い捨ての心地良さを知ってしまった今の日本人には、毎回新品を使う喜びより、リユース容器を気持ちよく使える心が求められています。

ちなみに上の写真は今日の瓶洗いの様子。
不自然にラベルがこっちを向いているのは、洗っていたSさんが「写真撮るんならラベルはこっちに向けんと!」と言って全て正面を向けたから(笑)。

[ 光浦醸造 web https://mitsuura.jp/