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イヴォン・シュイナードという人


私の家は目の前が海なので、昔はよく釣りをしていました。
釣りを教えてくれたのはおじいちゃん。小さな舟を持っていたのでよく沖釣りに連れて行ってもらったものです。

おじいちゃんは2人きりの舟の上で色々話をしてくれていました。
当時は釣りに夢中でどんな内容だったか今は覚えていませんが。

今月号のCoyote<コヨーテ>no.17はフライフィッシングやサーフィンのアウトドアブランド「パタゴニア」の創業者イヴォン・シュイナード氏が特集されていました。

「フライフィッシングを上達したければ天候や魚、川の生態系を学ばなければならないし、サーフィンを上達したければ風や気圧配置、気象条件を覚えないとならない。だけど今はインターネットで釣りポイントや波情報が簡単に手に入ってしまって、一番楽しいところを取られてしまっている。」
「ただ魚が釣りたいなら餌を使えばいい。網を使えばいい。ダイナマイトを使えばいい。」
「フライフィッシングでは、”いかにするか”ということが”何をするか”よりも大切なんだ。」

4日間イヴォンと同行したカメラマンとのやりとりはとても面白く、フライフィッシングをしたことがない私でも思わず読み入ってしまいました。
結果よりプロセスを大事にするイヴォンの観念はパタゴニアというブランドの観念にも繋がっているのでしょう。プロセス=自然 であるこの会社の環境への取り組みは本気です。

簡単に情報が入ってくる今の世の中、パソコンにばかり向かっていると、なんでも分かったような
“頭でっかちのインテリ”になりがちです。結果志向の今の世の中は効率的だけど、優しさや人間味の感じられない、プロセスを軽視した結果は決して人の心には響きません。
素朴でも、目立たなくても、プロセスを大事にしている人やモノにはやっぱり魅力を感じます。

イヴォンの一言一言が心に響く、興味深い特集でした。

それにしても、釣りをしながら話をするって、面白そう。
おじいちゃんは舟の中で、何も分からない幼い私に何の話をしていたんだろう?

フライフィッシングがしたくなった。。。

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