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隙間風におもふ

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ここ数日で本格的に寒くなってきました。瀬戸内の寒さなんてかわいいものですが、それでも仕込みがある早朝の作業は寒さが身にしみます。工場の薄っぺらい木の板の壁と、向うの景色が見えるほどの隙間から吹いてくる冷たい風がもう憎いったらありゃしない。

徒然草の一節に「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。」とありますが、この薄っぺらい木の板の壁も、隙間風もきっとその考えにそって計算されて作られたものなのでしょう。

ただ実際のところ、夏は夏で「堪へ難き事なり。」になるのですが(笑)、それを身にしみて思い知るのは半年先のこと。とりあえず今は暖かい味噌汁でも飲んで温まりましょう。