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塩への思い ? 三田尻塩田記念産業公園 ?

三田尻塩田公園

防府市三田尻にある「三田尻塩田記念産業公園」に行ってきました。

我がまち防府は、江戸時代中期から昭和30年代まで、日本でも有数の塩の名産地として栄えていました。
昭和35年、三田尻塩田は完全にその姿を消したのですが、この「三田尻塩田記念産業公園」では、その貴重な文化を絶やさないよう、当時の入浜式の塩づくりの様子を忠実に再現出来るように設備が整えられ復元されています。

館内には塩づくりにまつわる写真や資料、道具などがたくさん並べられており、入浜式の塩づくりの方法を詳しく学ぶことができます。
実際に塩田に立ち、道具に触れてみると、よく考えられたシステムに感心させられる一方、その労働力の厳しさに驚かされました。
お話を聞く限り、今ではこのような重労働に耐えられる人はきっといないでしょう。

館長からは、塩の作り方だけではなく、当時の塩をつくる人たちの苦労や作らせる地主側の考え、全盛期から衰退していくまでの時代背景など、いろいろと教えていただき、本当の意味での”塩の文化”に触れることができたような気がします。

『塩』はただの嗜好品的な調味料ではなく、生きていくうえで欠かせない必須食品のため、塩と人間の歴史は切っても切れない深い関係があります。
塩を扱う者として、そのような部分に触れることができて本当に良かったです。

塩に対する思いが一層強くなる、いい経験をしました。
今度は岩塩についての勉強をしに、また訪れようかと思っています。

塩に興味がある方、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

参考サイト:「三田尻塩田記念産業公園」

□追記

塩田公園2館内にはバリ島東部「クサンバ」での塩づくりも紹介されていました。
クサンバの塩は、私が知る限り最高の天日塩です。以前バリ島に行った時、クサンバに行き、塩づくりの様子を見学させてもらったことがあります。
その様子はまた・・・。